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【国語力の重要性】バンジージャンプの魅力を確実に伝える方法が「とりま飛んでみなよ」しかない理由。【復刻記事part1】

 

おはようございます、
こんにちは、こんばんは。

 

たろーです。

※僕が19~20歳の時に書いた記事シリーズをリメイクしてお届けする企画part1

 

 

これからこのシリーズでは
いろいろなテーマについて自由に
書き綴っていきたいと思う。

 

初回は「言語の獲得」というものを
主軸において話していきたい。

 

 

学校で1番自然にカリキュラムに
溶け込んでいるにもかかわらず

 

1番実態がよくわからない科目として
有名なものが「国語」ではないだろうか。

 

 

 

偏見かもしれないが…。

 

あなたは国語とは何か、
という問いに対する答えを
持っているだろうか?

 

どんな意見を持っているのかわからないが、
僕には国語という科目は

 

言葉の獲得

 

というのが一つの目的に
なっているように思える。

 

日本語の獲得のことだ。

 

 

人は「考える」「感じる」「思う」
というような人間らしい営みを行うが、
これは全て「言語」があってこそだ。

 

 

言葉がないと僕たちは
もはや何もわからない。

 

しかし、現に僕たちは
考えている」と言える。

 

 

この辺りの話は、
少し複雑になってくるので、
頑張ってついてきてほしい。

 

 

僕とあなたはそれぞれが
それぞれの「」で物事を
あれこれと考えている。

 

 

しかし、実はこれは、
言葉」があっての行為なのだ。

 

 

つまり、僕とあなたは実は、
同じ世界を見ているようで、

 

持っている言葉の数が必ず違うため、
全く違う世界を見ていることになる。

 

 

僕らが考える時における
脳内での思考を追えばどうやって
考えるのかがわかる。

 

「うわああ、この状況前もあったなぁ、
  どうしよう、前回は友達に頭を下げて
  なんとか乗り切ったけど、
  今回はどうしよう…」

 

とかこれくらいなら
人は1秒くらいで思考できる。

 

 

これは様々な言葉が組み合わさって、
一つ以上の文章が成立している例だ。

 

 

上の文章はごく日常的でレベルが
あまり高くない思考の例と言える。

 

 

もっと高度な思考をする人は、
もっと多くの言葉でもっと高速で
言葉を処理しながら思考している。

 

 

「今の時代はどんな人材が生き残れるのだろうか。パラノ型とスキゾ型だったら、パラノ型は従来的にはかなり競争力があったけど、今はVUCAとも言われる不確定な時代だから、スキゾ型の方が競争力が高いとも言えるよなぁ…」

 

すごく雑に説明すると、
こういうことになる。

 

おそらく「パラノ」(パラノイア/偏執型)や
スキゾ」(スキゾフレニア/分裂型)、
「VUCA」というような言葉を
獲得していない人に、

 

こういう思考はできないだろう。

 

 

VUCA…Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、現代の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワードとして使われている。

 

 

何を言っているか
わからなかったかもしれないが、
言葉によって見ている世界が違う、
という雰囲気が伝わっただろうか。

 

 

こういうのがたくさんあるから、
トータルとして、

 

ほとんど別の世界を見ている
と考えていい。

 

でも、実は言葉には
致命的な欠点がある。

 

このリアル感
を伝えることが
絶対にできない。

 

ということだ。

 

 

 

例えば、目の前に
リンゴがあるとしよう。

 

 

りんごがあるよ」というふうに言えば、
りんごがあるらしい、ということを
言葉で伝えることは可能だ。

 

 

しかし、あなたが実際に目で見ている
そのりんご自身のリアル感
は言葉にして誰かに話すことができない。

 

もっとわかりやすくするため、
血を見た時に『うわぁ、真っ赤だなぁ
  と思ったそのリアルな感覚
」で考えると
 わかりやすいだろうか。

 

この「体験」を言葉で
伝えることはできない。

 

要するに、「赤を見たことがない人」に
赤の感じ」を伝えることは不可能に近い。
(現在の人類では到達していない)

 

 

血の話を聞いて、
自分の過去の経験の中で
見た血を思い出しながら
場面を想像するのだ。

 

 

 

もっと身近に寄せるなら、
バンジージャンプを飛んだ人」が
バンジージャンプを未経験者」に
バンジーのリアルを伝えることは不可能だ。

 

 

せいぜい「怖かったよ」「楽しかったよ
フワッとしたよ」というような言葉を
介してのみになる。

 

 

怖い」の解釈の仕方、「楽しい」の解釈の仕方
フワッ」の解釈の仕方は人それぞれだ。

 

こういう時に言えることは、

いいから一旦、
   飛んでみ???

 

これだけだ。

 

 

赤に関するいかなる知識を得ようと、
赤のメカニズム、この世にある全ての赤の
ありとあらゆる知識を得ようとも、

 

赤ってこんな感じなんだ」という
一発の体験」には遠く及びません。

 

ここまでで言いたいことは、

 


人は言葉を通して思考する

言葉には限界がある

 

 

という2つになる。

 

 

 

この2つから言えることは、
言葉を多く獲得している人の方が
より豊かな世界を見ている

ということだ。

 

(見えすぎることが幸せか、
 という問いは難しいので置いておく)

 

 

しかしあくまで、ベターなだけで、
言葉をどれだけ多く得ようとも、

 

何かしらの「究極の境地」に
到達することはない、と
一般に言われているが…。

 

 

長々と話したが、
ここまでしっかりと読んでくれたあなたなら
読書をすればするほど国語力は上がるのか
に関する答えが見えてくると思う。

 

国語力を「持っている言葉の数
というふうに定義するなら、
読書は国語力向上の最高のツールになる。

 

 

逆に辞書をたくさん読んでも、
豊かな国語力は手に入らない。

 

 

それぞれの言葉が持っている
意味の広がり」までを掴まねば
言葉を獲得したとは言えない。

 

ということは、目的なく様々な文章に触れて
言葉を少しずつ獲得していく、という
積み重ねの先に言葉の獲得があるのだ。

 

 

逆に、例えば、中学受験勉強を
中途半端にしてしまったりすると、

 

国語は
空欄補充の言葉を探すゲーム
正解を探して高得点を取り、
   親や先生に褒めてもらう道具

でしかなくなってしまうことがある。

 

 

こういう人は、「言葉」をほとんど
持っていない”ということになる。

 

 

僕の超個人的な意見としては
「やばい」「エモい」「ぴえん」とかいうと
言葉を進んで切り捨て、思考をより
萎縮させてしまっているように見える。

 

(今はそれもそれでいい文化かなくらいに思う)

 

 

言葉を獲得するということは
世界を分節化すること」だ
というのはよくいう話だ。

 

 

この世を見る時、
「あ、“スマホ“だ」「あ、“雲“だ」
「あ、“犬“だ」とか言って、

 

世界からスマホや雲や犬といったものを
切り離して捉える(分節化)」のは
言葉の作用」によるものだ。

 

例えば、
赤とピンクという言葉はあるので、
それらを区別することは可能だ。

 

画像1

 

 

この画像の上の方が赤、
下の方がピンクになる。

 

では次に、
こちらの画像を見てみてほしい。

 

画像2

 

赤とピンクはいいとしてが、
黄色の「??」で書いた部分は
何色」と言えるのだろうか。

 

いわゆる
日本語において言葉がない領域
だ。

 

(日本はかなり色を識別する言葉がある方だ。しかし、ほとんどの人はそういうのに詳しくないので、今回は赤とピンクで考えてみてほしい。もっと識別する言葉があることは本質的な問題ではない。まぁ、ピンクは純日本語ですらないが…。)

 

じゃあ、言葉がないからと言って、
そこを僕らは認識できないのだろうか。

 

いや、そんなことはない。

 

」というか、
ピンク」というか、
というだけの話だ。

 

しかし、この区別をどうするかについては
人それぞれ」ということになる。

 

要するに「」と「ピンク」という言葉を
僕たちが持っているからこそ、
この赤からピンクへのグラデーションを
どこかで「区切って」認識するのだ。

 

分節化である。

 

人間が言葉で世界を
分節しているに過ぎないのだ。

 

 

この上に上げた画像を
僕は「2色の画像」というふうに見る。

 

なぜなら、赤とピンクの間の
言葉を持たないからだ。

 

色の専門家なら
これは7色の画像だね
というかもしれない。

 

これは、何かの知覚能力が異なるのではなく
多く「言葉」を持っているからに他ならない。

 

赤、ローズピンク、ワインレッド、
紅葉、リップレッド、りんごみたいな笑

 

じゃあ、これを「7色だね」と言えるくらい
言葉を持っている人が「すごい」人で、
2色だな」と思う僕は雑魚キャラなのか。

 

それは違うだろう。

 

 

言葉の量が違うだけ、だ。

 

 

これを理解できれば、
アフリカのある部族が虹を「2色」ということも
アメリカ人が「6色だ」というのも理解できる。

 

虹は虹なのに、
色を区別して考える言葉がなければ、
違うものが「見えて」しまうのだ。

 

要するに、言葉を獲得した僕たちは
現実を“ありのまま“に見ることはできない。

 

こういう観点で見ると、
言葉というのはやや歪な思考の道具だ
ということを感じてもらえると思う。

 

なぜならこういうような話が
一つの言語に対して言えるのに、

 

さらに日本語じゃない言語が
7000種類ほどあるからだ。

 

もはや、異言語の人と対等に
会話するなんて困難極める話なのだ。

 

(日本人同士でも会話が
   噛み合ってないケースが多いだろう)

 

そんな中、登場したのが、数学だ。

 

 

数字という

・シンプル
・万国共通

このような特徴を唱えた、希望の星だった。

 

 

 

要するに、言葉では究極に
たどり着けそうもないけど、
数字ならいけるんじゃないか、って。

 

ただ数学の限界も、
ゲーデル不完全性定理
完全に露呈してしまう。

 

色々と適当に話してしまったが、
国語」という科目の話に戻ろう。

 

国語においては
読解力」が大事だ
とよく言われます。

 

俗にいう
正確に正しく情報を読み解く力」だ。

 

しかし、残念な科学的研究がある。

画像3

 

この内容が完全に正しいかどうかはさておき
この本で述べられている最も恐ろしいことは
多くの子供が教科書を“読めていない”
ということだ。

 

恐ろしい話だ。

 

画像4

 

こういう、ごく普通の文章が
論理的に読み解けないのだ。

 

ちなみに、読解力は
後天的な努力ではどうにもならない
というようなことが判明したと
この本には書かれていた気がする。

 

(科学は100%を保証するものではないが)

 

要するに、僕たちが
受験での国語の点数を伸ばすためにできるのは

・読解に関する知識をつける
・読み慣れる
・言葉を多く獲得する

くらいしかないかもしれないのだ。

 

僕が注目したいのは、言葉の獲得だ。

 

逆にいうと、言葉がない人は
何もできないとも言える。

 

 

例えば、受験で使う科目は
「国語」「数学」「英語」「理科」「社会」
とありもっと細分化されているわけだが、

 

全てに対して「日本語」で
解説書や参考書や教科書が出ている。

 

古文の解説も、漢文の解説も、
数学の解説も、英語の解説も、物理の解説も、
化学の解説も、生物も地学も世界史も日本史も
倫政も地理も、ありとあらゆる科目は

 

日本語を軸に学ぶ必要がある。

 

 

そもそも勉強という行為自体、
言葉の獲得という側面があるが、
何よりも最も力を入れるべきは、
国語かもしれない

 

 

国語力、基本的な語彙力がないまま
教科書や参考書を読むのは、
自殺行為とすらいえるのだ。

 

知らんけど。

 

 

もしかしたら、
学校の教科書や参考書が読めない人は、
この記事も「読めてない」かも。

 

 

ちなみに、基本的な語彙力を身につけるなら
ことばはちからダ!」がオススメだ。
(共通で7割〜8割レベルの語彙力)

 

もしハイレベルな語彙力を見につけたい人は
僕が作ったテキストを購入して読んでみると
ちょっとは役に立つと思う。

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さて、言葉について
もう少しだけお話しを進めよう。

 

ソシュールさんについてだ。

 

 

構造言語学の始祖的な人で、
彼自体は本を書いていないが、

 

大学で講義を行なっていて、
その授業を受けていた生徒たちが

 

一般言語学講義」という本に
ソシュールの言語への考え方をまとめたことで
一気に知られるようになった。

 

ソシュール以前の言語観は、
ものが先にあってそれに言葉を貼り付ける
というものだった。

 

 

これはもちろん、キリスト教に由来する。

 

(西洋の基本的な考え方はほとんどキリスト教に由来していて、科学によってそれが破壊される歴史だとも言える)

 

神が世界を作り、そこに降り立って、
「あれは犬」「あれは木」とかいうふうに
神が地上に名前をつけていくという記述が
聖書の中に見られるのだ。

 

 

そうなると、みんな
ものが先にあって名前が後からつけられる
という世界観になるのも無理はない。

 

それに対して、ソシュール
名前が先にあってものは後から認識される
というふうに考えた。

 

まさにこの記事で話したようなものだ。

 

あなたは言葉について
どのような考えを持っていただろうか?

 

今回はこんなところにしておきたい。

 

(是非感想も教えてください🙆‍♀️)

 

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familiano22.hatenablog.com

 

 

 

次回の記事 第2弾は、、、

 

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